Symantec Backup Exec System Recovery Linux Edition

Symantec Backup Exec System Recovery Linux Edition
http://www.symantec.com/ja/jp/business/backup-exec-system-recovery-linux-edition

上記ページの<体験/評価版>からダウンロードでき、機能制限なしに60日間試用出来ます。

仕事で採用するかもしれないので検証してみましたが、実際の操作方法がSymantecサイトで公開してあるマニュアル
致命的に違ってたり、勘違いしやすい表記になってました。
Symantec社から中傷や業務妨害等で警告が来ないことを祈りつつ、備忘録として殴り書きしときます。

■環境?に強く依存する
環境によっては、Symantec Recovery Disk(以下SRDと略)を作成しても
何故かリカバリー、CIFSマウント等が失敗する時があります。
当方の環境では、同じOSバージョン、同じ手順で作成したのに違いがでました・・・。

■リカバリーポイントの作成コマンド
マニュアルに/bootディレクトリのリカバリーポイントの作成例があるので
/var や /etc 等のディレクトリ単位で出来るかと思いきや、パーティション単位(/dev/sda1、/dev/hda1 等)でないとリカバリーできません。

■作成したリカバリーポイントの検証コマンド
マニュアルには

> -verify
> リカバリポイントの作成後または復元前に、リカバリポイントを検証します。

となってるので、リカバリーポイント作成後に別コマンドで検証するかと思いきや
リカバリーポイントの作成時に入力するコマンドオプションとして使用します。

誤)besr -verify /tmp/recoverypoint.v2i
正)besr -verify -b /dev/sda1 -d recoverypoint.v2i

上記の正)コマンドで、リカバリーポイントの作成中にバックアップイメージファイルの検証を行います。
なお、誤)コマンドを入力すると、下記のようなエラーが出ます。
“E0A20022エラー”ですが、どうもコマンドのオプション指定が間違えてる場合のエラーみたいです。

# besr -verify /tmp/recoverypoint.v2i
Error E0A20022: Command line is not valid.
besr -verify /tmp/recoverypoint.v2i
     ^
     2
2 – argument not allowed
– missing option -action
For valid options, use “besr -help”

■SRDブート時の初期段階
CUIになる直前の最後のメッセージに”最初にchroot /mnt/sysimageを入力しろ”なんてあります。
しかし、いざリカバリーしようとすると、リカバリーするパーティションはアンマウントする必要があるので
“chroot”をやっちゃったら終わりで、サーバを再起動して一からやり直しです。

■SRDブート時のマウントコマンド
リカバリーポイントのマウントで、マニュアルの例では “mount -t v2i”とあるので
cifsマウントやnfsマウントも同様かと思いきや、”mount.cifs”、”mount.nfs”でないと、エラーが出てマウントできません。
なお、当方の環境ではマニュアルに記載がある”mount -t v2i”は不可で、”mount.v2i”ならOKでした。

■リカバリー時のコマンド

マニュアルの19ページに、システムボリュームを復元する際のコマンド例がありますが、間違いです。

誤)besr -r -active /tmp/path/to/system_000.v2i -d /dev/sda1
正)besr -r /tmp/path/to/system_000.v2i -d /dev/sda1 -active

“-active”は、最後にもってこないとエラーがでます。

■SRDの使い回し
要はCDブートすれば良いだけなので、例えばRHEL5.1で作成したSRDでRHEL5.3のリカバリーは可能です。

コメント

  1. machan より:

    こんにちは
    色々と参考にさせていただいております。
    わたくしもSymantec Backup Exec System Recovery Linux Edition(LINUX)の無償評価版を
    つかっております。 LINUXのバックアップを取得しましてSRDを作成 バックアップの復元を試みようと
    しております。 
    自分で認識している手順は、
    起動ディスクにてBOOT後、LINUXのパーティーションやLVMU(UUID)の復元についてはPVCreateコマンドなどであらかじめ
    設定してからSymantecリストアコマンドにてファイルを復旧するという手順でしょうか?
    宜しくお願いいたします。

  2. yukio_sumadera より:

    リストアの手順としてはご認識いただいている通りですし、当方はその手順で行っております。
    詳しくは、下記マニュアルの19ページをご参照ください。

    Backup Exec System Recovery 2010 for LINUX ユーザーズガイド
    http://www.symantec.com/region/jp/techsupp/enterprise/besr/2010/linux/manuals/besrl.pdf

  3. machan より:

    こんばんは。
    リンク先や該当するページまでご案内いただききありがとうございました。
    認識の通りだとしたら、このソフトを利用するメリットってあまりないように思えますが、わたくしだけでしょうか?
    (LinuxのコマンドDUMPなどでやるのと手間は変わらないような気がします。)

  4. yukio_sumadera より:

    おっしゃる通りだと思います。CDブートもどうとでもなりますし。
    ただ、仕事では「Linux?なにそれ?」「バックアップはスクリプト?大丈夫?」な担当者に
    「バックアップはSymantec製品でやります」て説明するために、採用させられております。

  5. machan より:

    こんばんは。
    お返事ありがとうございました。
    色々と余計なところで気を使うのですね。 
    ありがとうございました。