備忘録として、設定ファイルにコメントしただけの殴り書きです。
named.conf
# cat /etc/named.conf
options { # query-source port 53; #自サーバで名前解決できない際に問い合わせする場合に使用するポート番号 logging { #bindログの設定。未設定でも/var/log/messagesに出力される view “internal” { #内部ネットワーク向け include “/etc/named.rfc1912.zones”; zone “ys-network.info” { #内部向け正引きゾーン名 #### Servers Seg #### |
逆引きゾーンファイル。意味は下記のメモにあります。
# cat /var/named/1.168.192.in-addr.arpa.zone $TTL 86400 @ IN SOA ns1.ys-network.info. root.ys-network.info. ( 2010091800 ; Serial 8600 ; Refresh 1440 ; Retry 3600 ; Expire 8640 ) ; Minimum 1 IN PTR ns1.ys-network.info. |
正引きゾーンファイル。意味は下記のメモにあります。
# cat /var/named/ys-network.info.zone $TTL 86400 @ IN SOA ns1.ys-network.info. root.ys-network.info. ( 2010091800 ; Serial 8600 ; Refresh 1440 ; Retry 3600 ; Expire 8640 ) ; Minimum NS ns1.ys-network.info. #当該DNSサーバを指定 MX 10 mail1.ys-network.info. #当該ドメインのメールサーバを指定 @ A 192.168.1.254 |
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メモ
以前に調べてわかったことのメモをペタ張りします。
$[TTL] @ IN SOA [MNAME] [RNAME] ( [Serial] [Refresh] [Retry] [Expire] [Minimum] ) |
TTL・・・・・・・・Time To Live(有効期間)。他DNSサーバに於ける当該ゾーンのキャッシュ有効期間
MNAME・・・・・プライマリDNSサーバ名
RNAME・・・・・・責任者のメールアドレス。Aレコードで定義したFQDNでなければなりません
Serial・・・・・・・32bit値(最大4294967295)を記し、更新したら増やさなければなりません。普通は管理し易いように更新日付+2桁を記します
Refresh・・・・・スレーブサーバの更新チェック間隔。単位は秒。スレーブサーバはプライマリサーバの上記Serialを確認し、増えてれば更新します
Retry・・・・・・・上記スレーブサーバの更新時に、失敗した際の再試行間隔。単位は秒。よって、値はRefreshより小さくなければなりません
Expire・・・・・・スレーブサーバのデータ有効期間。普通はプライマリサーバに障害が起きた際の、復旧するまでの予想時間より大きくします
Minimum・・・・他DNSサーバに於ける当該ゾーンのネガティブキャッシュのTTL(有効期間)
SOA・・・・・・・・・・・・・・当該ドメインに関する情報(上記の各値)
Negative Cache・・・「ゾーンに該当するレコードが存在しない」という結果のキャッシュ
・逆引きゾーン
PTR・・・・・・・IPアドレスからホスト名に変換するレコード
・正引きゾーン
[NS] [MX] [@] [A] 192.168.1.1 www A 192.168.1.2 ns [CNAME] www.ys-network.info. |
NS・・・・・・・・Name Server。ゾーンの管理DNSサーバ
MX・・・・・・・・Mail eXchange。当該ゾーン(ドメイン)に対するメールの送信先(メールサーバ)
@・・・・・・・・・起点もといデフォルトドメイン名。”ys-network.info”ドメインの@なら”ys-network.info”になる
A・・・・・・・・・host Address。ホスト名からIPアドレスに変換するレコード
CNAME・・・・Canonical Name。レコードのエイリアス。例ではns.ys-network.info=www.ys-network.infoになる
TXT・・・・・・・text(別名SPF)。主に、当該ドメインからメールを送信する可能性のあるホスト名(IPアドレス)リストに使われる
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現場での経験より
・TTL値をどんなに短くしてもゾーンの変更内容は、3日で8割以上、1週間で9割以上、10日程度でほぼ100%反映されます。
DNSの関係は、いわば”伝言ゲーム”なので、どうしても時間がかかります。
決して、TTL値を300(300秒=5分)にしたからといって、10分もあれば世界中のDNSサーバのキャッシュに更新が反映されるわけではありません。
メールサーバの切り替えで、DNSを更新してから10分後に完全に切り替えられて痛い目にあったことがあります。「あれ?メールが半分くらい来ないよ?」
おまえだ、外注先のN●●!提出した計画書と実際の作業内容が違うやんけ!
・NS・MXレコードで、1番目が駄目だったら2番目に試行するのが普通ですが、何故かしてくれないサーバが多数ありまして
「セカンダリ側が生きてるから大丈夫」なあんて、幻想に過ぎないように思えます。
当方は、プライマリ側メールサーバがダウンしたら、ネットワークの設定でNAT先をセカンダリ側メールサーバに変更してます。
冗長構成の意味がないよ…。